Google Apps Scriptでは、concatメソッドを使って、配列の要素を結合して新しい配列を作成することができます。
スプレッドシートで同じ形式のデータを複数のシートに分けて管理している場合、concatメソッドを使えば簡単に1枚のシートにデータをまとめることができます。
種類の異なるデータを管理する場合は複数のシートで管理するのが便利ですが、計算などの処理をするときには1枚のシートにまとめてから処理するのがおすすめです。
concatメソッド
concat メソッドは、指定した配列を元の配列に結合して、新しい配列を返します。
結合される配列は引数として渡します。
const array1 = ['apple', 'banana', 'orange'];
const array2 = ['grape', 'kiwi'];
const newArray = array1.concat(array2);
console.log(newArray); // ['apple', 'banana', 'orange', 'grape', 'kiwi']
concat メソッドは元の配列自体を変更せず、新しい配列を作成するため、元の配列は変化しません。
const array1 = ['apple', 'banana', 'orange'];
const array2 = ['grape', 'kiwi'];
const newArray = array1.concat(array2);
console.log(array1); // ['apple', 'banana', 'orange']
console.log(array2); // ['grape', 'kiwi']
また、複数の配列を連結することも可能です。
const array1 = ['apple', 'banana'];
const array2 = ['orange'];
const array3 = ['grape', 'kiwi'];
const newArray = array1.concat(array2, array3);
console.log(newArray); // ['apple', 'banana', 'orange', 'grape', 'kiwi']
まとめ
concatメソッドを用いることで、配列を結合することができます。
引数には結合したい配列を渡し、結合後の新しい配列を返します。
引数に複数の配列を渡すこともでき、その場合は順番に結合されます。
また、元の配列を変更するのではなく、新しい配列を返すため、元の配列を保持しながら結合することができます。
ただし、結合する配列が非常に大きい場合は、新しい配列を作るためのメモリが必要になり、パフォーマンスに影響が出る可能性があるため、注意が必要です。