Google Apps Scriptでセルの値を取得する方法

前回は、getRangeメソッドを使用してセル範囲を取得する方法について紹介しました。

今回は、取得したセル範囲の値を取得するために使用するgetValueとgetValuesメソッドについて解説します。

getValueメソッドは、取得したセル範囲の中から1つのセルの値を取得するために使用します。以下がgetValueメソッドの基本的な使い方です。

const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName("シート名");
const cell = sheet.getRange("A1");
const value = cell.getValue();

上記のコードでは、アクティブなスプレッドシートから”シート名”という名前のシートを取得し、その中のA1セルの値を取得しています。

getValueメソッドは、取得したセル範囲の中から1つのセルの値を取得するため、取得したセル範囲が複数のセルを含む場合には、最初の1つだけを取得します。

getValuesメソッドは、取得したセル範囲全体の値を取得するために使用します。

以下がgetValuesメソッドの基本的な使い方です。

const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName("シート名");
const range = sheet.getRange("A1:C3");
const values = range.getValues();

上記のコードでは、アクティブなスプレッドシートから”シート名”という名前のシートを取得し、その中のA1からC3までのセル範囲の値を取得しています。

getValuesメソッドは、取得したセル範囲全体の値を取得するため、取得したセル範囲が1つのセルだけであっても、2次元配列として返されます。

まとめ

getValueとgetValuesメソッドを使うことで、取得したセル範囲の値を取得することができます。

getValueメソッドは、1つのセルの値を取得するために使用し、getValuesメソッドは、取得したセル範囲全体の値を取得するために使用します。

getValeusメソッドで取得できるのは2次元配列であることはとても重要なポイントです。

これらのメソッドを組み合わせることで、より柔軟なスプレッドシートの操作が可能になります。